裏・阿武隈愛され系

作者コメント：

阿「…え？えっ！ええ～っ！？な、なんであたしが！あたしの目の前で！提督にまたがってガッツンガッツン腰振ってるのお～っ！？…こ、コレって、ドッペルゲンガー！？やだやだやだっ！あたしまだ死にたくないですう～っ！！」黒「あっちゃ～。見つかっちゃったかー。もうちょいお膳立て整えてから、きちんと話すつもりだったんだけど…まあ、バレちまったもんはしゃーない。いやね、前回の大規模作戦では早々とあんたに札付けちゃって、後々いろいろ苦労したじゃない？けっこう『ああ、ココで阿武隈が使えたらなあ…』って局面が多くってさ。だから今回の欧州遠征から、予備役招集の形でこの子にヘルプ頼んだのよ。期間限定海域攻略作戦遂行時のみ、サポートとして参加してもらうってコトでね。ぜんぶで四海域の中規模作戦とか言ってるけど、大本営の『中規模』と、蕎麦屋の『今出ました』くらいアテにならないモンもないから、突貫の速成レベリングで無理やりレベル75まで上げて、欧州遠征出発ギリギリ間に合わせて、今ちょうど改二改装してたトコだったの。紹介しとくわね、阿武隈。この子も、阿武隈よ。う～ん、どっちも阿武隈だとややこしいから、新しい子のほうはサブ隈とでも呼びましょうか？お互い自分同士だし、仲良くしてあげてちょうだいな♡」サ「うわ～っ！本物のあたしだ～っ！？長良型軽巡六番艦、第一水雷戦隊旗艦・阿武隈だ～っ！！うわ～ん！好き好き！大好きっ！！会いたかったよお～っ♡（抱きつき！）」阿「えっ？えっ？えっ！？どゆコトどゆコト！？あたしがあたしで…あなたもあたし！？（混乱）」黒「ナニ言ってんのよ。かつての軽巡洋艦・阿武隈の魂を受け継ぐ艦娘が、あんただけじゃないコトくらい、演習で他の鎮守府の阿武隈と会って分かってるでしょ？まあ、同じ体に同じ心とはいえ、サルベージされてからの環境・経験・人間関係その他モロモロ違うから、どうしたって同型艦でも多少の違いは出てくるらしいけど…」サ「とか言われても、突然のコトだしビックリしちゃうよね～♡ああもう、あたふたキョドってるあたしも可愛いな～♡自己紹介するね、あたしサブ隈！あなたよりちょっと後にサルベージされた、正真正銘の長良型軽巡六番艦だよ！ホントなら解体されて改修素材になるハズだったのに、ママさん…秘書艦の親心で、あたしたちダブり艦のためのお店を出してもらっててね、あたし、こう見えても売れっ子なんだ～♡ウチのお店、お客さんたちにも大好評なんだよ～？憧れの艦娘と寸分変わらない子と、あ～んなコトとかこ～んなコトとかデキちゃうし～♡それにあたしたちみんな、艦隊でがんばってる『もう一人の自分』が大好きなんだ♡スマホの待ち受けはもちろん、艤装フル装備のもう一人の自分の勇姿♡もう一人の自分が、平和な海を守るために戦ってる！あたしたちみんなを護るために戦ってる！だったら、世界中の誰よりも、同じ体と同じ心を持つあたしたちが応援しなくっちゃ！！ってね♡大規模作戦のテレビ中継なんて、みんな手に汗握ってハラハラドキドキで、最終海域のラスボスを撃破したときなんか、クラッカー鳴らしてドンペリ開けて、そりゃもう店中パンツが乱れ飛ぶお祭り騒ぎなんだから～♡だから、これだけは覚えてて。いつでも忘れないで。あなたたちを誇りにしてて、誰よりも大切に想ってて、生きる喜びに、心の支えにしてる子たちが居る。あなたたちの知らない、もう一人のあなたたち。あたしたちみんな、あなたたちのことが大好きなんだよ♡（抱きしめ＆頬っぺたすりすり）」阿「…あ、は、はい。えとその、こんなあたしですけど…あ、いえ、あなたもあたしですけど、よろしくお願いします～（なぜか赤面）」黒「う～む。仕事柄とはいえ、ここまで積極的で社交的でテンション高い同型艦が見られるとは。なんか、ウチの阿武隈より、十倍くらいグイグイきてない？（汗）」サ「わっはっはー！水商売やってて、人見知りなんかするもんかーっ！！接客業ってのはなー、度胸と愛嬌と毛の生えた心臓がウリなんだぞーっ！！（大いばり！）あ、それでコレ、お店のみんなからの寄せ書きと千羽鶴ね～♡あと、ちぃママのフーちゃんからは、お店に飾るんで色紙にサインもらってきてって頼まれてるんだ～♡（Ｖサイン）」.※Youkainekotsurushi様、tamashika様、大変お世話になりました。どうもありがとうございます。