無免許バカンス

作者コメント：

黒「いや～。免許返納しただけで、一足早いバカンスが一週間ももらえて、しかもアンタと二人っきりで南の島なんて♡こんなコトなら、もっと早く免許取って、もっと早く返納しとくんだったわ～♡」そんだけ帝国存亡の危機だったって自覚して下さいね、黒陛下？大帝陛下なんか感涙のあまり、恩赦まで発布しちゃったくらいなんですから？黒「別に、もうイイでしょ？そんなの、お料理やパイズリと同じく、あたしの不得意なものリストにクルマの運転も追加されたってだけのハナシよ。それに、あたしだってちょっとは反省してるんだから。アンタが泣き叫んでオシッコちびるトコなんて、情けなくて二度も三度も見たいモンじゃないし（溜め息）」…忘れて下さい。もう命は無いと思って、とんだ醜態を晒しちまいました。（涙）とにかくっ！この先ナニがあろうと、運転はこの俺がしますからね！？黒陛下はおとなしく助手席に座ってて下さい！！黒「はいは～い。あたしも助手席のほうが気楽でイイわ、信号待ちでフェラチオできるし。あ、でもドライブやデートに行くときは、ちゃんとミニちゃんに乗っけてよね？あたし、免許はいらないけど、あの子は絶対手放さないんだから！」へーへー、おおせのままに。そんなに、俺のMB…イヤだったんですか？そりゃまあ、お世辞にも可愛らしいクルマとは言えませんけど？黒「ううん。誤解しないで欲しいんだけど、あたし、あのジープ…別に嫌いじゃないのよ？初めて二人っきりでドライブしたクルマだし、初めてカーセックスしたクルマだし。あたしにとっても、大事な思い出がたくさん詰まったクルマよ？なにより、アンタがあのジープ、どんなに大切に可愛がってるか知ってるもの。古いクルマなのに、暇さえあればマメに手入れしてるから、元気に走りまわってくれてるもんね」まあ、アイツは、カーマニアのおじさんに譲ってもらった大事なクルマですから。おじさん、20世紀のクルマしか乗らない旧車好きの道楽者で、俺がMB好きなの知って『そんなに欲しいんなら、半年分のバイト代で譲ってやろうか？日給１万のバイトでも週給１万のバイトでもかまわん。とにかく半年分だ。それでコイツはおまえにくれてやる。あ、だけど、月給１万のバイトはカンベンな？』って。まあ、命より大事なスーパー７だったら、そんなコト絶対言わなかったと思いますけどね。黒「イイおじさんじゃない♡だから、あたし、あのジープはあのジープで嫌いじゃないんだけど…なんつーか、あたしも女の子だしさ？せっかくドライブしたりデートに行ったりするんだったら、やっぱり可愛らしいクルマに乗りたいのよ！乗せてもらいたいのよ！！恋する乙女としてっ！？（力説）」はいはい。黒陛下、クマさんヌイグルミとか赤いリボンとか、可愛らしいの大好きですもんねえ。（苦笑）ただ、あの、できればですけど…後部座席に、後方視界さえぎるほどバカでかい、クマさんヌイグルミ置くのはカンベンしてもらえませんかねえ？安全運転のためにも？黒「えー！ダメなのー！？可愛いのにーっ！！（ぶーぶー）」