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雨濡れなSaratogaで「B.B.F.」

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    2020-05-05
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作者コメント:

手記「とある王子の一日」今日はコロナ自粛で暇と性欲を持て余してるルシス(Iwara)王国の皆に、聞いてもらいたいことがあってよ。あ、オレ? ノク〇ィスだよノクティ〇。みんなには王子とかノクトとか呼ばれてる。よろしくな。でさ今日の昼頃によ、自室でMMDを触っていたオレの耳に鼓膜を突くようなテンションの高いチャイムが飛び込んできやがったんだよ。最初はオレも「Am〇zonで頼んでいた加賀さんのフィギュアが届いたのか!?」とか「いや、もしかしたらMelon〇ooksで頼んでいたティ〇ァのめちゃシコな同人誌かもしれない!」とかピクニックに行くようなウキウキ気分でドアノブを捻ったんだけどよ。開いた扉の先で待ってたのは、「ハンコこちらで押しときますね~」とニカッと笑いかけてくれるAm〇zonの配達員のお兄さんでもなく、イかしたキャップを恥ずかし気に目深に被って薄い同人誌をまとめたこれまた薄い段ボール箱を「お、お届け物です……」と差し出してくる(一種の羞恥プレイと化した)SAG〇WAのお姉さんでもなかったんだ。それこそ話したこともなければ見たこともないようなインテリ風メガネが玄関口で待ち構えていやがった。王子「……えぇっと……誰…?」「なんだこのメガネ」と思いつつオレが予想外の来訪者にもごついていると、メガネは薄い頭髪を涙ぐましくふぁさあと掻き上げて「なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け……か」と突然R団口上を吐き出し、眼鏡を指でクイクイしながら意気揚々と口火を切りやがった。??「俺の名前はイ〇ニスだ。実は車のバッテリーが上がってしまってな。ちょっと坂の上まで押してくれないか?」王子「…………は?」突拍子もない頼みに思わず扉を閉めそうになったけど、この風が吹けば折れそうなインテリ風メガネが、砂利の坂道をひとりワゴン車を押して行けるとは到底思えなくてよ。そりゃ一国の王子に向かって不遜な口ききやがってとも思ったけど、王子である前に長男だから我慢したんだ。長男じゃなかったら耐えられなかったねきっと。王子「仕方ねぇなぁ……」オレは右手を真下に伸ばし、左の掌で顔を隠しながら「やれやれだぜ」となろう系主人公も憧憬を抱きそうなキメ顔で車を押してあげることにした。イグ〇スは華麗に無視した。ところでよ、皆は筋トレってしてる?実はオレは去年から筋トレにはまってて、枕元に懸垂台が置いてあるんだ。夢みたいだろ?動画のエンコード中は手持無沙汰だからさ、ひたすら懸垂してるんだけど、そのお陰で去年まで着れてたジャケットがきつくなって着れなくなっちゃったんだよね。ちなみにオススメのプロテインはビーレジェ〇ドのベリベリベリー味。馬鹿みたいなネーミングとは裏腹に、水に溶けやすくて玉にならないし甘さも控えめでベリーの酸味があるからとても飲みやすいんだぜ。オレはこのベリベリベリーで培った筋肉たちを活かして砂利の坂道を蹴り付けると、「Stand By Me」をBGMに、〇グニスと坂の頂上を目指した。だけど坂の向こうにはさ……結構急なカーブがあったんだよ。しかも道沿いには幼馴染で許婚のルナ〇レーナ(とてもかわいい)と一緒に植えた紫陽花の花が咲いてて……。イグニ〇のヤツ運転席側から車を押すのに必死になってて、全然それに気づいてないワケ。坂を超えて急に自走し始めたワゴンを見て一安心する暇もなく、オレはのんきにワゴンを押し続けているイ〇ニスに「ばっかおま!早く乗れよ!?」って思わず声を荒げて叫んだ。そこからがChaosの始まりだった。それを聞いた〇グニスが大慌てで車に飛び乗り、オレも必死に車を横から押してカーブさせようとした。ここまでは良い。けどよ、偶々そこへ通り掛かったピンクのシルクハットを被った主婦風のグ〇ディオラスが、何を思ったのか道のど真ん中で朧の肩に乗ってるカニさんよろしく高速横歩きを始めたんだ。その俊敏さと隙の無さと言ったら、カバディの守備かと思ったねオレは。グラディ〇ラス「ふんっ……!」でもそのグラ〇ィオラスのお陰でワゴンは無事にカーブを曲がり切り……ということもなく、普通にオレの努力とイグニ〇のハンドリングでカーブを曲がったんだけど、オレは目の前に突然現れた野生の〇ラディオラス(しかも女装)のことしか頭になかった。しかも全く役に立ってないのにドヤ顔でサムズアップしてくるもんだから「さ、サンキュー」とかお礼言っちまったし……なんだったんだよ。そんなイレギュラーがあったけど無事に坂を超えられたし、オレはブレーキを掛けて運転席から降りてきたイグニ〇と目を合わせた。イグ〇ス「ふっ……世話になったな」王子「おう。じゃあな」オレたちに、それ以上の言葉は必要なかった。何故かって? そりゃあお前……イ〇ニスが紫陽花踏ん付けてドヤ顔してきたからだよ。幼馴染で許婚のルナフ〇ーナ(とてもかわいい)と一緒に植えた思い出の紫陽花を。ワゴンに飛び乗って逃走するイグ〇スに、オレはめちゃくちゃ武器召喚した。長男だけど耐えられなかった。高画質&差分とかFantia : http://fantia.jp/PARANOIA差分動画を配布中! 興味があればどうぞ!Twitter : https://mobile.twitter.com/PARANOIA_MMD
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