The female cat which acts secretly~Rui,Demonstration for SHIROKURO Show

作者コメント：

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・・「bravo! bravo!!　さすがはベガス仕込みは伊達じゃないようですな、Miss Helen!」不二子のダンスを観た真嶋は、拍手喝采を送った。向かい側に居た白いスーツの男も、無言ではあったが真嶋と同じく拍手を送っていた。「ですがねぇ・・・・」さっきまで最大級の賛辞を述べていた真嶋の表情が瞬時に曇る。「当店（PENTHOUSE）の売りはダンスよりも、“その後”でして・・・御客様もどちらかというとそっちの方が御目当でして・・・ダンスだけとなると・・・　前座扱いになってしまうんですよねぇ～」そう言うと真嶋は向かいに座っていた男を傍まで呼び、何やらヒソヒソと話し始めた。そんなやりとりが数分後、「どうでしょう、Miss Helen？当店では「白黒ショー」とか「まな板ショー」がメインでしてね・・・あっち（海外特に、American Show Biz）では“Sex show"なんて言われているらしいですが・・・本格的なダンサーの貴女にこんなこと言うのは心苦しい限りですが・・・」真嶋の言いたいことはすぐに分かった。しかし、プロのダンサーではない不二子にプロ（ダンサー）としてのプライドが有るわけでもなく、不二子の目的は、此処（PENTHOUSE）で金を稼ぐことではなく、真嶋たちに接触し、“お宝”を盗むことである。「えぇ、宜しくてよ」不二子は真嶋の提案を快く受け入れた（というより、受け入れざるを得なかった）。「おぉ～っ！それなら話は早い」それまで曇りがちだった真嶋の表情が一気に明るくなると、懐に携えてあった店内連絡用のPHSを取り出すと、「おぅ、俺だ！Louiseは居るか？　あ！？しょうがねぇなぁ」と言うと、一旦、通信を切り、別のダイヤルに切り替えた。すると、「おぅ、俺だ！ルイ、お前今何処に居るんだ？そうか、近いな。じゃ、すぐにフロアに来てくれ。すぐにだ！あぁ、待ってる」真嶋はそう言うと徐に通話を切ると、「少々お待ちいただけませんか？“実演”の相手が来ますので」真嶋が言い終わるとすぐに扉が開かれ、バニー・スタイルの女性が勢いよく飛び込んできた。「おぉ、待っ・・・」真嶋が言い終わる前にその女は、真嶋の胸に跳び込み、熱き抱擁を交わしたと思ったら、女の方から唇を重ねてきた。不二子はそれを唖然として観ていたが、「どうぞ、こちらにお座り下さい」不二子は、白いスーツを来た別の男に、円形のソファに座ることを促され、男もその横に座わると、真嶋とその女の“Sex show”を見ながら、傍らでいろいろと説明を受けることになった。